« しげんをだいじに。 | メイン | 不健康自慢は不健全自慢。 »

来年あたりから年齢表示はそっと消します。

遡ること十数年前。その日誕生日を迎えたキュウイチ少年が学校から帰ると、冷蔵庫の中にはケーキの箱が入っておりました。あぁ素晴らしきかな家族愛、と少年は密かに胸を膨らませ、いつもより多少華やかになるであろう食卓に思いを馳せるのでありました。

ですがその日の夕食に出てきたものといえば、焼き魚と味噌汁&煮物の小鉢というベスト・オブ・朝食風味。あまり贅沢を言う子供ではありませんでしたが、滴る肉汁を期待する程度には薄汚れた現代っ子だった少年は、若干しょんぼりしながら食事を終えたのでした。

誕生日なのに何故かあまり元気の無い少年を見た母親は、少し含みを持たせるように、言い聞かせるように、一つ大人になった自分の長男である少年に声を掛けたのです。

『おじいさんケーキ安売りしてたから買ってきたって。好きなん選んで食べー。』
「( ゚д゚)」

母親は、少年の誕生日を本気で忘れておりました。
それ以来少年は、家族の誕生日を覚えなくなったそうな。

めでたしめでたし。24歳になりました。