明言する迷言。
名言の類は世界中にたくさんある。有名なものに限定しなくても、ふとした友人の一言や親からの説教など、ふとした言葉が心に響きその後の生活にまで影響を及ぼすこともある。その人にとって大事な言葉ならそれは既に名言だ。
ただ世の中に知られているような名言格言に限っては、大抵有名な人が語った言葉であることが多い。その人の人間性や残した結果という背景を踏まえた言葉には、きっとそれだけの重みがあるのだろうし、本人が有名なのだからその言葉も有名になるのはむしろ当たり前なのかもしれない。
ガガーリンは『地球は青かった』と言っていない。『地球は青いベールをまとった花嫁のようだった。しかしどこを見回しても神はいなかった』と言ったそうだ。世界では『どこを見回しても神はいなかった』という言葉の方が有名らしいけど、日本ではこれからも『地球は青かった』という言葉がずっと引き継がれていくはず。当人が意図していたのとは違う解釈。それでも名言には違いないという不思議。
名言はシンプルである事が多い。考える余地を残すことで後世の人間はそれに色々な意味を持たせる。今自分が知っている名言にも、本人が意図しなかった意味が含まれてるものがきっとある。それらしい人が、それらしい背景で、それらしい言葉を吐いた瞬間、意図のあるなしに関わらず生まれる名言。そうなると言葉の内容そのものも、実はあまり関係無いかもしれない。
だからもしラオウが『我が人生に若干の悔いあり!』と言ったら、多分それはそれで名言。