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足ることを知る。

祖父殿が家庭菜園から頻繁に『芋のツル』を採ってくるらしく、それを毎回佃煮にして欲しいと言ってくるそうだ。日にもよるけどその量が大き目の圧力鍋で1~3回分にもなる。調味料が一瞬で無くなると母上が愚痴ってきた。

そんな大量の佃煮をどうするのかといえば、ご近所に配りまくってるらしい。近所付き合いの内情とか僕には分からんけれど、多分農家の人によく野菜を貰ってるから、そのお礼のつもりなのかもしれない。それにしても作りすぎな気はするけれど。

母上的にもそう思ってるのか『そんなに要らんて!』と毎回言ってるらしいけど、絶対に言うことを聞かないそうだ。調理の手間とか親切心とか老後の生き甲斐とか色々あるだろうから、どっちの味方する訳にもいかない。とりあえず愚痴を聞き流しとけばいいかなーとか考えてたら『やっぱり歳をとるとこういうの頑固になるんやなー。人の言うこと全然聞かんもんな!』と断言してた。

とりあえず「そやね。毎食ゴーヤーチャンプルーが食卓に並ぶ苦痛と似たもんかもしれんね。」と言っておいた。
その日のチャンプルーは卵少な目の大盛。