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年表という名のロマン。

1990年の今日は東西ドイツが統合した日だ。その翌年にはソ連崩壊。中学の授業で時代年表を見つつ世界の出来事を追いかける授業というのがあったんだけど、この辺の項目で社会科の先生が妙に興奮しながら喋ってたのを覚えてる。『君たちは実感薄いとは思いますが、コレねー凄いことなんですよー!』と。

先生曰く時代としての変遷はあるものの、日本は島国という特徴からか基本どうなってもあくまで日本というカテゴリーなのだそうだ。そしてそれが当たり前なので、諸外国よりも国が無くなるとか新しくなるという感覚が鈍いらしい。同じ世界のことなのに傍観者みたいな感覚で見てしまうのだと言っていた。

逆に陸続きの外国では侵略や統廃合で国が出来たり潰れたりということが、頻繁では無いものの歴史を振り返れば十分にありえたため、国という根本が無くなることに対する危機感は日本人が思うより強いはずなんだと持論を熱く展開していた。中二相手に。

だからそういう歴史が変わった瞬間。ドイツ統合なら前年にあったベルリンの壁破壊などの象徴的映像がリアルタイムに見れた事は、よく考えると本当に贅沢なことなんだぞとーと言ってた先生は当時独身。話の締めに『歴史を振り返るのが好きなんだ。先生の歴史はちょっと滞ってる。』と言って存分に滑ってた。中二相手に。

顔すらボンヤリとしか思い出せないけど、その話だけはハッキリ覚えてるのがちょっと不思議だ。あれから10年。先生の年表が相変わらず滞ってねぇかなと、ちょっとだけ期待してる自分がいる。

お元気でいらっしゃるだろうか。