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通。

実家は自営業なので父上は日曜も仕事をしている。仕事場に顔を出してみたところ、小さい子供連れの父親が通りがかった。コッチを凝視している子供。その視線に気付いた父上は奥に引っ込み『よー来たな、コレ持ってき。』と子供に話しかけて"うまい棒"を渡した。『いつもスイマセン』とその子の父親は言い、また何処かへ歩いていった。

「何処の家の子?」
『知らん。名前も含めて知らん。』
「そこは知っとけよ。"いつも"ってどーいう事?」
『よく来るしなー。』
「で、うまい棒を進呈?」
『あれくらいの小さい子供が来たらあげるようにしてる。』
「何故に。」
『あんな歳やと小遣い貰えんやろ。駄菓子も買えん。』

大阪の"意味もなく飴をくれるオバちゃん"のような発想だ。なんにせよ自分の父親が近所から"うまい棒のおっちゃん"として認知されていることだけは分かった。割と複雑な気分だ。

仕事場の奥まった場所に行くと、そこには大量に備蓄されたうまい棒があった。
全種コーンポタージュ味。

"分かって"やがる