赤鼻のアイツ。
サンタクロース氏が真の意味でこの世に居るか居ないかはさておき、彼の容姿と存在証明を示す方法は世界中でよく知られている。
つまりクリスマスの夜にトナカイに乗って現れ、法に触れる手段を用いて各家庭に不法侵入、子供の寝顔を舐め回すように堪能した後、靴下の中に物品を提供して悦に入る赤いご老体という概念(若干の偏見を含む)だ。
この概念、トナカイが地球上から絶滅したらどうなるんだろう。
今この瞬間に絶滅している動物も存在する。トナカイは家畜としても飼われてもいるけど、温暖化的な問題を含め確実に個体数は減る一方であり、数十年後や百年後の保証なんてどこにも無い。
トナカイはサンタの浪漫飛行を構成するパーツとして必要不可欠なものであり、唯一現実と接点がある動物でもある。この空想と現実を繋ぐ動物が居なくなった場合、サンタは各家庭を渡り歩く手段を失う。この瞬間、サンタクロースという存在を構成するうえで物凄く大事な根底が消える気がする。どっちにしたって非現実じゃないかと言い切ってはいけない。空想ありきの空想と、現実ありきの空想では意味合いが全く違う。『1パーセントのもしかしたら』が消えた瞬間、サンタクロース氏はきっと夢を与える概念から、ただの物語へと変化する。
などと言いつつ、案外別のものにアッサリ切り替わって普通に存在してそうだ。ハーレーとかベンツに乗ってるサンタとか嫌だけど。というより、そもそも運ぶのすら辞めてんじゃないだろうか。
『ほら○○ちゃん。サンタさんが今年も"amazon"で届けてくれたわよー。』
これが普通になったりして。昔の人からしたら、コレだってきっと想定外なんだし。