二十年目の告白。
毎年ミスタードーナツの福袋を買ってきてるので、父上がミスド好きというのは何となく知っていた。とはいえ僕が自分のオヤツ用に買ってきてたドーナツの袋とチラシを見て『それはドーナツか?』と反応し、なおかつ全て食べ終わった後というのに気付いて、若干しょんぼりするくらいに好きだとは思わなかった。チラシを奪いとるなよ。
『こないだ10個くらい買ったろうと思ったんやけど、凄く並んでたから諦めたんや…。』とのことだった。行列に並んでまでは食べたく無いらしい。気持ちはとてもよく分かる。今度行った時には買ってあげよう。なんせ好みをほぼ口に出さない人なので、未だに食べ物で何が好きだというのかが全くもって分からない。今回のミスド大好きは結構な発見だ。
あ、そういえばもう一つ知ってたよ好きなもの。確か超珍しく家族で出かけた帰りにスーパーに寄って、食材を買ってる最中だった。不意にカゴの中に何かを入れたんだった。
『これ買おう。このハム結構好き。』
「初めて知ったで!?」
母上が凄まじく驚愕していた。これ数年前の話。