諭吉7人分の価値。
とあるお店の看板を貼る仕事を手伝え、と社長に言われてしまったので、夕方くらいから現地に行くことになった。本業と全く関係ない。それ専門の業者とかいるんじゃないですか?と訊いてみると『業者に頼んだら貼るだけで7万かかるらしくてなー。あんまり儲かってないから、可哀想やろ。』とのことだった。確かに7万は高い。同情に値する。この冬一番寒いと天気予報で流れてた日に駆り出される、本業が忙しい部下と同じ程度には可哀想。
現地に行って『あ、コレに貼るから。』と言われた先には、乳白色に光る電飾看板の土台があった。胸から上くらいの位置で壁に取り付けられている。恐らく一般家庭に置いてある標準的な襖2枚くらいの長さと横幅。近づいて確かめる。外枠にはガラス。下から上に向かってパカッと斜めに開くらしい。45度くらいだろうか。なるほど、このまま貼るのは難しいから、通常は中の土台を取り出して、看板を貼ってから嵌めなおす訳だな。で、これをわずか2人で貼ると。それはそうと上の方にまで手が届かないうえに、土台がネジで固定されてるのは気のせい?脚立も無いし。え、仕方ないから下の方から徐々にそのまま貼ろうかだって?縊るぞ。
とはいえ他に方法も無いので作業していると、大変さを見かねたのかお店の人が手伝ってくれた。お店の人っていうか、僕らの作業を見学してた会社の偉い人4人が。いい歳した大人6人がヒーヒー言いながら看板を貼る一時。計3時間。終わったときの感慨といったら、他にちょっと形容ができない。少し斜めになってた。失敗ともいう。