何と交換したのかは不明。
夕飯を食べようと、某どんぶり屋に入ることにした。閉店の数十分前だからか客は少なく、僕を含めて3人ほどしか居ない。優しそうなオバちゃんに『カツ丼くださいな』と頼み、しばし待つ。で、結構待ったのだがカツ丼が出てこない。一体どうしたんだろう。
客が少ないので忘れられたとかは無いと信じたい。とりあえずオバちゃんに訊いてみようかと店の中を見渡したら、不思議なことに誰もいなかった。あっれー?とか思ってたら、不意に従業員用の通用口から、屈強な体躯をした別のオバちゃんが参上。店に入ってくるなり、身体相応の大声を出してくる。
「ただいまー!物々交換でご飯貰ってきたよ!!」
手には巨大なボウル。その中に入ってる山盛りのご飯。どうやら奥に引っ込んでるバイト君が、ご飯のスイッチを入れ忘れたらしく、どんぶり屋なのにご飯が無いという事態に陥ってたらしい。それにしても隣の店からご飯を調達しようという発想がすごい。店の奥から聞こえてくる「ホラこんなモン大丈夫やから、そんなに凹まんでえぇって!」とか言う励ましの言葉も泣けるね。大阪の片隅で生まれた人情ストーリー。グッとくる。
だからこそ、その後に聞こえてきた「カツ丼の注文あるん?そんじゃ今から作るわー。」がさらに心にしみてくる。オーダー通ったの今なの?