痛みに耐えてよく頑張った!感動はしない!
ジンマシンモチーなので、一ヶ月に一度くらいの頻度へ皮膚科へ通っている。僕が通ってる場所は、良く言えばとても趣のある佇まいの…つまりは倒壊してないのが不思議レベルな診療所。当然先生と患者の話し声まで、待合室まで漏れ出る仕様となっている。
僕の前に診察していたのが、母親同伴で診療所に来ていた小学生の少年だった。のんきにDSをピコピコさせて待っている。名前を呼ばれて診察室に入っていくと「また出来てーん。」などと小生意気に挨拶してる。足裏にイボが出来たのだそうだ。
何か話してんなーくらいの声がその後も聞こえつつ、自分の順番を待っていると、突如として聞こえてくる少年の呻き声。そういえばイボ治療って痛いのよね。僕も足裏に出来た事があったので気持ちは解る。自分で薬塗ったから変な風に皮膚が剥がれて、一ヶ月ほど泣きそうになったっけ。頑張りたまえ少年。比較的多くの人間が通る道だ。
少年は幾度となく母親と先生に痛みをアピールするのだけれど、苦痛を上手く伝える手段を分類しきれないのか、痛みに耐える声が特殊だった。「コレは効く」を連呼するのだ。診療所に響き渡る少年の慟哭。不思議な空気が待合室を包み込んでいく。
「コレは効く!コレは効く!コレはしみるって!こーれーはー効くーーーーっ!」
不謹慎と知りつつも、待合室はめくるめく半笑いの雰囲気へ。