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選択。

年末から正月にかけての予定はお決まりだろうか。そろそろ自分に『急遽決まる飲み会』以外の選択肢を与えてあげたいと思うんだけど、なかなかどうして難しい。正月をハワイで、などという芸能人的贅沢を言うつもりはないけれど、何処かに県外にでも行きたいなーとは毎年考えてしまう。それにしても何でハワイなんだろね。すこし不思議だ。

『すこし不思議』と『旅行』というキーワードで僕が思い出してしまうのが、藤子・F・不二雄という存在。SFという単語を『サイエンス・フィクション』では無く『すこし・不思議』の意味とし、いくつも短編漫画を書いていて、アニメ化もされている。

時代は変わって僕の中学校時代。校外学習という名の遠足にはチャーターした大型バスを使う事がほとんどだった。バスの中での出来事なんてほとんで覚えてないんだけど、唯一今でもハッキリ覚えてるのが、帰りのバスで添乗員さんが流したアニメだった。それが藤子・F・不二雄のSF短編集。片道2時間半ずーっと流れてた。

氏のSF短編はメッセージ性が強いモノが多かったので、見た時はかなり衝撃だった。特に『カンビュセスの籤』という、クジとカニバリズムをテーマにした作品が流れたときは、楽しかった遠足の帰りとは思えないほど、バスの中の空気が凍った。

添乗員さんセレクトみたいだったけど、多感なお年頃ばかりの空間で、なんであんなのを流したんだろう。その行為こそが本当に『すこし不思議』だ。