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撒き散らす。

「鬼は外」という例のかけ声は、鬼に豆をぶつけることで、邪気を追い払って一年の無病息災を願う言葉。つまり豆撒きという行事を執り行うことで、健康に気をつけましょーね!という事を再認識させるためのもの。けれど今では季節のイベントという位置に変質してしまっている。病気という厄を鬼になぞらえて追い払う今の形式は、あくまで概念上のものでしかない。ここはより現代的なアプローチを用いることで、本質としての節分に目を向けさせる必要があるんじゃないだろうか。

無病息災。つまりは健康。ここで目をむけるべき健康という言葉は、今と昔で少しばかりニュアンスが違う。今のように医療技術が発達していなかった頃は、簡単な病気でも命に関わる事が多かった。だからこそ病に対する恐怖は今よりあっただろうし、それこそ神頼みに近かった部分も多かったのかもしれない。だが時代を重ねるにつれ医療も発達し、かつて不治の病であったものが簡単に完治することも今では少なくない。急な怪我をしてもすぐさま救急車が駆けつけてくれる。人は死ににくくなったのだ。

そうなると現代でいう無病息災とは、予防医学に相当するんじゃないだろうか。ある程度の病気には対応できるようになった。昔と違って鬼をやっつける手段は多種多様に存在している。現代における節分とは、鬼を追い払うんじゃなく、最初から鬼を近づけないようにする事に意義がある。そう考えると「鬼は外!」という掛け声は、少しばかり遠回りな気もしないでもない。ここはより現代的な掛け声、具体的には誰しもが何となく健康を連想してくれるワードが望ましい。もちろん大豆を絡ませるのも忘れずに。

「これ、大豆ですから!」

コレだ。