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黒いコートとアタッシュケースの男。

役所関係の手続きがあったので、平日の午前中に休みをもらって色々と動いていたんだけど、某センターの相談窓口に行ったときに、僕の横で相談していた人が気になった仕方なかった。パッと見の年齢が40歳くらいに見える、いかにも水商売で生きてきたっぽい男性。誤解と失礼を恐れずに、明快に説明するなら『劣化した羽賀研二』。一人だけ纏ってる空気が違ってた。あんまり近付くべきじゃない人だと本能が告げてくる。

僕は僕で用事があるので、担当者さんと話してるんだけれども、低めのパーテーションを隔てた横では『妻が外国人』『今年の始めに永住権』『去年までは不法滞在』等という、随所に素敵なキーワードが散りばめられていた。なにそれ超気になる。

普段聞かない単語に興味津々の耳ダンボ状態ながら、下世話であることこの上なく、何より自分の用事が最優先なので、そそくさと用件を済ませて席を立つ。結局どうなったのかはよく分からないままだけど、色んな人がいるもんだと再認識。その人の相談を受けてる担当さんも少し困っていたようだった。

「そこは税理士さんと話しをしてて…」

うわさらに新しいキーワードが。