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春を先取り。

快晴ってこういう事だよな、と思えるほどの青空。ここしばらく天気が崩れ気味だったこともあるので、なかなかどうして気分がよろしい。花粉症持ちとしては、晴れた日に外に出るのは微妙なところだけれども、そんな気持ちすら無視して外に出たくなったので、空が良く見える場所に行くことにした。

車が走らず、広さがあり、電柱も見えず、付近に高い建築物が無い。大阪市周辺でそんな場所は少ないのだけれども、探せばなくはないっつーか、実際にある。淀川の河川敷はそんな条件を満たす場所。川に沿って続く広く長い風景は、絶景とまでは言わないまでも、息を抜くには充分以上のものを見せてくれる。

走っている人、釣りをしている人、寝転がって本を読んでる人。色んな人がそれぞれの時間を過ごしていた。僕もそれに倣ってボケーっと気を抜きまくっていると、ゴソゴソとしゃがんで何かしているご婦人をみかけた。手に何か持っていたので、じっと目を凝らしてみると、つくしを摘んでいるようだった。

嗚呼素晴らしきかな春の光景。小学生時分に何度か摘んだことがある。母上に渡せばダシで煮たものを作ってくれた。アクの抜き方が悪かったのか、苦みのせいでそんなに好きではなかったけど、つくしを摘む作業はそれなりに楽しかった。

近くにないかと探してみたけど見当たらない。少し迷った末ご婦人に声を掛けて見せてもらった。その人も『全然見つからない』と言っていたので、今年は不作だったのかもしれない。お礼を言ってその場を後にし、少しブラブラ歩いていたら、別のご婦人とその旦那らしき人が現れた。手にはスーパーのビニール袋。中にはビックリするくらいパンパンに詰め込まれた、大量のつくし。

どうりで。